無題・能登半島地震の関連

 地震以外のことを書きたいのですが、なかなかそういう気持ちになれません。


 能登半島地震発生から二十日以上が経過して、まだ水道や電気が復旧していない地域があります。水道は浄水場が被害を受けたそうで、復旧には数か月かかると聞いています。電気も水道も、一日も早く使えるようになってもらいたいものです。


 この地震では多くの家屋が倒壊しています。とくに珠洲市、輪島市などで被害が目立ちます。両地域とも耐震化率は50パーセント前後だったようです。


 珠洲市では40パーセントほどの家屋で全壊・半壊などの被害がありました。とはいえ、耐震化を施した家は倒れずに無事でした。
 1日の地震発生時、NHKの画面では珠洲市役所に取り付けられたカメラの映像が流れていました。このときは、激しい揺れでも、カメラに映る市役所の向い側の住宅は倒壊していません。その後、津波警報が出る直前に、テレビ画面の左奥で土埃が立ったので、そのときに家が倒壊したのだと思われます。市役所前に建っている家屋は外観からはなんとか倒れませんでした。珠洲市は震度6強だったので、耐震化していたのであれば倒壊は防げたと思います。地震の震源地は半島の日本海側で、珠洲市役所は能登半島の富山県方面に面しています。


 被害の様子を映した映像を見ると、道路に面して建っている家屋に、構造の違いがあると思いました。屋根が道路に面して流れている建物と、屋根が横に流れている建物がありました。屋根が道路に面して流れている例としては、川越市の江戸の風情が残る町並みがあります。おそらく、江戸時代までは商家は屋根が通りに面するように作られていたのでしょう。
 東京では関東大震災で多くの家が倒壊・焼失したあと、区画整理して道路を広げ、商家は道路に対して屋根が左右に流れる向きに建て替えられたと言われています。
 屋根が道路に向かって流れていると、地震が起きて家の外に出ると頭上から瓦が落ちてきます。また、倒壊した場合、道路側に倒れ道路を塞ぐことになります。被害を映した映像でもそのような状況は見られました。