八王子市長選

 東京の八王子市長選があり、自公推薦の候補が当選しました。得票は6万3千票あまりです。立憲民主党、れいわ、共産が推薦した候補は5万7千票、他の候補は4万4千票ほどでした。八王子市は裏金疑惑の萩生田氏の地元でしたが、逆風にさらされている自民党推薦候補が勝ったわけです。結局、自民党が強い、野党は頼りにならないということなのでしょうか。


 今回の得票を2021年の衆議院選挙東京24区と比べてみましょう。東京24区は、萩生田氏の地元で、八王子市の大部分を含みます。衆議院選挙で萩生田氏は14万9千票で当選しました。ところが、今回の市長選の当選者は6万3千票、すなわち、萩生田氏の得票の半分にも届きません。萩生田氏の票が一挙に半減したといえます。小池東京都知事はこの自公推薦候補を応援していて、それがあっての6万3千票ですから、都知事の応援がなければもっと減っていたと思います。自民党は喜んではいられませんね。もし、野党がまとまれば、萩生田氏は落選するでしょう。
 小池都知事は今年の七月に知事選を控えているので、あえて自民党に力を貸したと推測されます。今回、応援を受けたので自民党は対抗馬を出せなくなりました。


 ところで、八王子市市長選の投票率は38・6パーセントでした。つまり、60パーセントの人は選挙に行っていないのです。これほど騒がれているというのに、選挙に行くのは半分以下でした。おそらく、八王子市に限らず、世間の多くの人は、裏金疑惑や派閥解散などには関心がなく、アイドルやゲーム、松本人志のことに興味、関心があるのかもしれません。