アメリカ大統領選の展望(2月)

 2月時点でのアメリカ大統領選の展望です。


 2月16日、共和党の前大統領トランプ氏は大統領に返り咲きを狙っています。ところが、ニューヨーク州の裁判所において、不適切な不動産取引件で530億円の支払いを命じられました。さっそく控訴したので、判決は決定したわけではありません。ですが、今後、いくつもの裁判を抱えていて、もしかすると、収監、つまり、刑務所に入るかもしれません。そうなったら、共和党は大統領候補者にするわけにはいかなくなるでしょう。
 そこで、トランプ氏が有罪になった場合、出番を待っているのが共和党のヘイリー氏です。
 ただし、逆境を味方につけるのがトランプ氏の強みでもあります。裁判で無罪になれば、その勢いで大統領に返り咲く可能性もあります。


 一方、民主党の現職大統領バイデン氏は、副大統領時代に機密文書を持ち出したのではないかという裁判で、記憶力が怪しい高齢者との理由で起訴を見送られました。こちらは、認知機能の低下、すなわちボケ老人だと断定されたようなものです。外国の首脳の名前を間違ったりもして、大統領の職に支障をきたすでしょう。バイデン氏も候補者として不適格です。
 4月に岸田首相が訪米する予定で、その際の記者会見で、バイデン氏が名前を忘れて「キシダ」と言わず「この首相」と呼んでしまったら、ますます不適格者だと言われるでしょう。


 アメリカ国民は、「ボケ老人」と「訴追を受けた者」のどちらかを選ばなくてはなりません。また、候補者が年寄りでは、若者たちの投票率は伸びないでしょう。共和・民主両党はこのような人物が大統領選挙を戦っているというのですから、アメリカはかなり病んでいると思います