イギリスの絵画

 昨日はイギリスのクラシック音楽が相対的に数が少なくて、とくにロマン派の時代はほぼ皆無だったことを書きました。今日は絵画芸術です。


 絵画の世界でもイギリスはあまり盛んではありませんでした。これも、時代的には印象派から始まった絵画の大変革期において、まったくその傾向を取り入れることがなかったといえます。僅かにイギリスの印象派にはホイスッラーがいるだけです。表現主義や抽象的絵画にもみるべきものがありません。
 唯一、絵画の面で進んでいたのは風刺漫画、挿絵の方面です。「不思議の国のアリス」を読むときには、テニエルの挿絵が欠かせません。挿絵によって一掃その世界が広がります。
 ということで、このイギリスの挿絵についても、いつか、小説に書いてみたいと思っています。ヴィクトリア朝のラファエル前派に関しては、拙作「美人画廊(令和版)」で取り上げたことがあります。