地震のエネルギー

 能登半島地震について。
 昨年、2023年5月5日にも能登半島で大きな地震があった。このときはマグニチュード6・3、最大震度は6強だった。この地震では家屋に被害はあったものの、全体としては深刻な状況にならなっかた。
 「マグニチュードが2」大きくなると、地震のエネルギーは1000倍に増大する。「マグニチュードが1」大きくなるとルート1000、つまり、33倍になる。今回はマグニチュード7・6だったから、昨年の6・3の地震と比べると1・3大きかったことになる。これを計算すると、今回の地震は、およそ90~100倍の威力があったと推定される。


 今回の能登半島地震は活断層によっておこったもので、活断層とは、過去20万年に動いた断層のことをいう。ただし、活動の周期は、一千年とか数万年の場合がある。研究者によると、今回の地震は一千年に一回程度の地震だったようだ。仮に前回の活動が一千年前だとしても、文献資料には載っていないし、言い伝えにも残っていないだろう。
 この能登半島地震では多くの家屋が倒壊した。最新の耐震設計を施した家でも、活断層による直下型地震では倒れるのも致し方ない。なにしろ、家が建っている地盤が上下、または左右にズレ動くのだ。最新の耐震設計の家は震度7クラスでも、プレート型の地震にはなんとか耐えられる。最新の耐震設計では心配だとか不安を煽るようなことは言うべきではない。一千年に一度の災害に備えることは、現在の技術では不可能だろう。


 この地震では、冬の夕方という時間帯だったが火災は少なかった。夕食の支度には早い時間だったので火災が少なかったようだ。