ロビンフッドの冒険

 逢坂剛氏の「緑の家の女」を読んでいたら、面白い発見があった。
 冒頭、主人公が映画の上映会に行って、「ロビンフッドの冒険」を観るという設定である。戦前のハリウッド映画だ。ここでは、逢坂剛氏は、主役のエロール・フリンについて、スペイン内戦と絡めて書いている。


 「ロビンフッドの冒険」の音楽を作曲したのはコルンゴルドである。この楽曲によってアカデミー賞を受賞している。コルンゴルドに関しては、先月、私が書いた小説「彼女は赤い傘を忘れる」で、オペラ「死の都」を引用する形で取り上げた。
 こんなところで繋がっていたのかと不思議な気持ちがした。