(カッコ内は読まない)

 とくに新書を読んでいると感じることがある。それは、文章の中にやたらと()が使われることです。


 「世界はなぜ地獄になるのか」橘玲 小学館新書 から例をみてみる。


 多くの慢性疾患(生活習慣病)の原因に・・・以下略。これくらい短く、また、上述の文章を補足しているケースは読みやすい。


 ただ、次のような文章では()があるために読みづらくなる。


 現実に存在(物象化)しているのだと解釈が変わった(実在するのは生物的な「人種」や「性差」ではなく、その社会的構築物だ)。


 私には()が邪魔です。頭の良い人は難なく理解できるだろうし、おそらく執筆者も相当に頭脳明晰なのだろうと思う。


 この本、題名は凄い。内容は、社会的キャンセルについて大部分が割かれている。キャンセルとは、抹消、あるいは退場ということらしい。
 では、地獄に堕ちた人はどうするのかは書かれていない。月末になると(今月は家賃が払えるか)地獄が待っている人はどうすればいいんですか。今から節約(食べる物を減らす)すればいいんです。それは(身に染みて)分かっています。