現代美術と現代音楽に関するメモー1

 現代美術と現代音楽に関するメモー1 箇条書き



 1 バーバラ・ハンニガンという女性の指揮者がいて、この人はおもに現代音楽を好んで指揮している。ハンニガンは同時にソプラノ歌手でもある。現代オペラの、ジョージ・ベンジャミン作「肌に書いたもの」なども歌った。ベルク「ルル組曲」では指揮をしながら歌っている。


 2 19世紀の美術では、印象派、そのあとのゴッホ、セザンヌ、あるいはスーラまでは、それなりに受け入れられているけれど、ピカソとなると、突然に分からなくなると言われる。ダダ、シュールレアリスム、カンディンスキーはもうお手上げに近い、というか、ほとんど関心を持たれない。現代美術と現代音楽は、歩みが似ている。ピカソの「アビニョンの娘たち」は1907年だった。リヒャルト・シュトラウスの「サロメ」は1905年で、「エレクトラ」は1908年だった。美術界のアバンギャルドと、クラシックの世界の不協和音がほぼ同じ時期だった。「エレクトラ」の初演では、聴衆は電気椅子(エレクトリック)に縛り付けられたという感想もあった。